眼科医療機関における
「運転外来」とは?

視野が狭くなることで、安全確認ができずに、自動車事故を起こす可能性があります。しかし、視野障害があるからといって、必ずしもただちに運転をあきらめなければならないわけではありません。

緑内障や網膜色素変性、脳血管障害などにより視野障害をお持ちの方の運転リスクを適切に評価し、ご自身の運転リスクを知っていただくために、東京、神戸、新潟、名古屋において眼科における運転外来を開設しています。

運転外来の様子。患者がドライビングシミュレーターを運転している様子を後ろから医師が観察している。

「運転外来」ってどんなことをするの?

運転外来は、視野障害をお持ちの方にドライビングシミュレータを運転していただき、その方の視野(見える範囲)と運転能力との関係を評価する外来です。

ドライビングシミュレータを使用し、約5分間の運転中の目の動きや、左右方向からの飛び出しなどにどのような反応をするのか、事故を回避できるかどうかをチェックし、視野障害が運転能力に及ぼす影響を検討します。

その後、医師・視能訓練士らとともにリプレイを見ながら、視野障害がどのようにご自身の運転に影響を及ぼしているかを説明し、安全運転のために必要な注意点についてアドバイスいたします。

ドライビングシミュレータってなに?

市街地や住宅街での運転を擬似体験できる装置です。運転が不安な方でも安全に運転リスクの評価がおこなえます。

また、運転外来で使用するドライビングシミュレータには視線計測機能が備わっており、運転中にどこを見ていたのかが分かるようになっています。これにより、視野の問題と運転リスクとの関係を客観的に評価することができます。

「運転外来」はどこで受診できるの?

現在、西葛西・井上眼科病院、神戸市立神戸アイセンター病院、新潟大学医歯学総合病院および名古屋市立大学医学部附属東部医療センターにおいて、眼科における運転外来を開設しています。

各運転外来実施施設の受診については、運転外来実施眼科医療機関のページをご覧ください。

さらに運転外来を知りたい方へ

以下のサイトで、視野障害の方の自動車運転の危険性や眼科医療機関における運転外来を取り上げたウェブ記事や動画がご覧いただけます。

ウェブ記事

NHK 視覚・聴覚ナビラジオ
今月のトピックス 特集・ご存じですか?運転外来
https://www.nhk.jp/p/shikaku/rs/NYR99L5P4X/episode/re/9LQJV3LY3V/

NHK NEWS WEB
特集 運転中に信号が消える?気付かない視野の異常に注意
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240808/k10014538831000.html

動画

SIP cafe onTube 自動運転
#運転外来 西葛西・井上眼科病院でドライビングシミュレータ体験
https://youtu.be/qomp0vIW0_U

トヨタ・モビリティ基金【公式】
「最近、信号や左右からの車が見えにくい」もしかすると緑内障かも!?
https://youtu.be/3z2xPYbBJ_o

NEXTVISION ビジョンパーク
視野障害者の安全運転支援プロジェクトセミナー
https://www.youtube.com/playlist?list=PLaAxTmZ-4ULCN-jP1_roIqfpL2lGAv-zT
※ 再生リストです。これまでに開催した9回のセミナーの動画がご覧いただけます。